教材を1万円下げました。値段を決めるとき、私が考えていたこと

作った教材の1冊を、29,800円から19,800円に下げました。売れなかったからではありません。前の本を読んだ人が次に進むとき、段差が高すぎると思ったからです。無料にしなかった理由と、この値段にした基準を書きます。

教材を1万円下げました。値段を決めるとき、私が考えていたこと

作った教材の1冊を、29,800円から19,800円に下げました。

売れなかったからではありません。そもそも、まだ1冊も売れていない時期に下げています。

理由は、前の本を読んだ人が次に進むとき、段差が高すぎると思ったからです。

この記事は、うちの教材を買うかどうか迷っている人と、自分でも何かに値段をつけようとしている人へ向けたものです。値段を決めるとき私が何を考えていたかを書きます。すでに情報商材を売っている人には、目新しい話はありません。

先に、何を作っているかだけ書きます

4冊あります。

価格 誰向けか
受注の書(入門) 4,980円 最初の案件・紹介・継続につながらない人
月額の書(中級) 12,800円 単発は受けられるが、毎回ゼロから設計して消耗している人
経営の書(上級) 19,800円 仕事はあるのに余裕がなくなってきた人
企画の書(秘伝) 29,800円 企画書の前で止まっている人

このうち経営の書だけを、29,800円から19,800円に下げました。

4冊の教材を4,980円、12,800円、19,800円、29,800円の順に並べ、経営の書が29,800円から19,800円へ変更されたことを示す図解

下げたのは、次に進めないと思ったからです

当初は、月額の書が12,800円で、経営の書が29,800円でした。

並べたときに気づきました。12,800円の次が29,800円だと、段差が高すぎる。

月額の書を読んだ人が、次は経営の書だな、と思ったときに、金額で止まる。止まった人は、そこで終わります。

私が作りたかったのは4冊のうち1冊だけ売れる状態ではありません。順番に読んで、順番に進んでもらう状態です。だから、いちばん詰まりやすいところの段差を削りました。

企画の書は下げていません

一方で、企画の書は29,800円のまま据え置いています。

ここは最後の1冊で、全員が進む場所ではないからです。行政の予算に入る話や、人を巻き込む話を扱っています。必要になった人だけが来ればいい。

下げるべきは、途中で止まる場所であって、いちばん高い場所ではありませんでした。

そもそも、なぜ無料にしないのか

私は、困っている人を助けたくてこれを作りました。自分がつまずいたとき、教えてくれる人がいたらよかった。こういう教材があったら助かったのに。そう思いながら書いています。

だったら無料で配ればいい、と言われそうです。

私は、無料だと使われないと思っています。

無料で配られたティッシュを、大事に使ったことがありますか。私はありません。

でも、高いお金を払ったものは大事に使います。服でも、靴でも、ガジェットでもそうです。

先に言っておくと、大事に使うことと、それで結果が出ることは別の話です。そこはこのあと書きます。

情報も同じだと思っています。ただで知ると、実行に移さない。ただで得たんだからまあいいや、と思って次につながらない。私がしてほしいのは、読むことではなく、身につけることです。

私が言えるのは「無料だと使われない」までです。「高いから効く」ではありません。この2つは別の話です。

高い教材を買って、付箋を貼って、書いてあるとおりにやって、それでも何も残らなかった。そういうことは起こります。そのとき悪いのは、実行しなかった読者ではありません。中身が薄かったか、その人の状況に合っていなかったかです。

値段は、中身の保証にはなりません。私にできるのは、目次と付属資料を買う前に見せることだけです。

この値段にした基準

個別の金額そのものは、ここまでに書いた並びの都合で決まっています。19,800円になったのは、前の1冊との段差が高すぎたからでした。

そのうえで、4冊に共通して置いている物差しが1つあります。書いてあることを実際にやったら、払った額はいずれ取り返せる。そう思える範囲に収まっているかどうかです。

ただしこれは、私が金額を置くときの物差しであって、読んだ人への約束ではありません。

私にできるのは、そう思える額に置くところまでです。

商売でやっています

うちも商売です。買ってもらえないと続きません。

きれいごとだけで続けられたらいいのですが、お金がないと、みんなに情報を伝え続けることすらできなくなります。売れなければ、この記事も書けなくなります。

額は4,980円から29,800円です。高いか安いかを決めるのは、私ではありません。

値段をつける側になる人へ

ここまでは私の商品の話でしたが、自分でも何かに値段をつけようとしている人には、1つだけ持ち帰れることがあると思います。

値段は、単品で決まりません。並べたときの段差で決まります。

値付けとは、金額を決める作業ではありません。受け取った相手が、そのあと動くかどうかを決める設計です。

私が下げたのは、経営の書が高すぎたからではありません。その前の1冊との差が大きすぎたからです。1つずつ見ていたら気づけませんでした。

今日できること

1つだけ。

自分が売っているものに、いくらなら相手が「ちゃんと使う」かを1つ書き出してください。

安ければ喜ばれる、ではありません。その人が、受け取ったあとに実際に動く額です。

安すぎると流されます。高すぎると止まります。その間のどこかに、あなたの値段があります。

安すぎると流され、高すぎると止まり、その間に値段があることを一本の帯で示す図解

なお、この記事はうちの教材の中身の話をしていません。値段の話だけです。どれを買えばいいかはこちら、各冊の中身は受注月額経営企画に書きました。

ここだけの話

自分で値段をつけてみて初めて分かったんですけど、値付けって自信の話なんですよね。高くすると「そんな価値あるかな」と思うし、安くすると「これで伝わるかな」と思う。金額を1つ動かすだけで、自分がこれをどう思ってるかが全部出る。結局いちばん考えたのは、読んだ人がその次に進めるかどうかでした。

この記事の続き

この記事に書いたのは、私に実際に起きたことです。最初の案件をどう取るか、見積もりをどう作るか、どう断るか。その手順までは、この記事に書いていません。

記事は、私が何をしたかの記録です。教材は、あなたが明日やることの手順です。

そこだけをまとめたのが LOCALANCE BOOKS「受注の書(入門)」です。私が実際に使っている型をそのまま置いています。目次と中身は、このすぐ下から確認できます。